▲戯言蔵


 ここはモンデンが書き連ねた戯言の貯蔵庫です。
2002/07/07 箸とカツカレー

 休日はときどきカレーを作ります。トマトやナス・ピーマンを多めにつかった野菜具だくさんカレー。「きざんだタマネギを炒めてカレー粉を使って・・・」なんて気長な作業はモンデンに向いていないので、やはり市販のカレールーに頼ります。カレーの楽しみは野菜にしろ肉にしろ、いろんな具をアレンジして楽しめるところですね。よく使うのは鳥肉・豚肉・レバー・牛タン・エビ・イカ・貝類等々、特にレバーを使ったカレーは最近のお気に入りです。

 さて本題の「カツカレー」について。高校生の時、田舎の食堂ではじめてカツカレーを食べたときは、なんてぜいたくなご馳走なんだろう!と感動したものです。トンカツだけでも十分なご馳走なのに、それをライスに盛りつけてカレーをかけるなんて豪華すぎる!!!(^^;)。

 実際に、日常「ときどきカツカレー作ってますよ。」なんていう家庭ってあるんだろうか?カレーの具をことこと煮詰めながら、豚肉に衣をつけて、フライパンに油をたっぷりいれる。油の温度が十分にあがったら、いよいよカツを投入して・・・。と、考えてみてもなかなか手間ですよね(ここまで書いてから、通常は総菜屋からトンカツを買ってきて、つけあわせるということもあるよなあと思いついた。ま、それはさておき。)。

 ところで皆さん、カツカレーを食べるときにスプーンやフォークを使用しますか?それとも箸を使いますか?モンデンは昔からカツカレーは「箸」を使って食べる方が楽なので、ずーっとそうしてきました。棒状にカットされているトンカツをスプーンにのせて食うのは非常に不安定。そうかと言って、スプーンでトンカツを更に細かくカットしようにもナイフじゃないので上手くちぎれない。では、フォークを使ってみてはどうか。肉にしっかりフォークが刺されば、スプーンよりも安定してトンカツを食べらるはず。しかし、フォークで一端刺したトンカツはそのまま一気に食べないと次にすすめない。箸を使えば、トンカツを箸で口元まで運ぶのも、一口食べた残りを皿にもどして、次にご飯部分を食べるのも自由。「それじゃあ、トンカツは食べやすいけど、箸ではカレーライスが食べにくいんでないの?」というご意見もあると思います。実際、食べてみると、日本風のカレーはインド風のさらさらのカレーとちがいカレーにとろみがあり、また日本の米は粘りけがあるので箸でもそんなに抵抗なく食べていけます。

 しかし、ためしにあちこちのHPを検索してみたところ、「コンビニでカツカレー弁当を買ったら、袋のなかに割り箸が入っていた。おいおい、あんたは、カレーを箸で食べるのか?」と憤慨している人在り、また専門店でも「カツカレーに「箸」が出てきたのは記憶にある限りでは初めてです。」と、驚いている人在り。やはりカツカレーを箸で食べるのは少数派なんだろうか?確かにコンビニ弁当のカレーには通常スプーンを入れてくれるもんでしょうから、店員が「カツカレー=箸派」の者でないかぎり、それは単なる入れ間違いでしょうね。お店でカツカレーに箸を付けて出すところがあるというのは、限りなく心強いものを感じます。やはり分かる人には分かる。カツカレーには箸がよく似合う。

2001/08/31 オーベントー

 「オーベントー」。米国産有機米と自然食材をつかってアメリカでつくった弁当を冷凍して輸入、低価格で売り出した人気商品。仕掛けたのはJR東日本の子会社「日本レストランエンタプライズ」(NRE、東京・港)。低価格の秘密は、米に対して、肉魚野菜(つまり、オカズ)の割合を多くして、関税を安くクリアできているからだそうです。

 その「オーベントー」どう間違ったのか、オカズの割合を少なくしてしまったそうで、7万食分について通常の高い関税がかけらてしまった、というのを8月31日、日経のサイトで見ました。日本の関税のかけかたも変な気がしますが、姑息な裏ワザで税の網をかいくぐろうとする企業もなさけない。もともと独占的に弁当販売ができるくせに妙にせこいなあ。まったく間の抜けた話でおかしいのですが、ただでさえ食料自給率の低い日本の現状をみると、弁当まで海外から輸入せねばならなくなったのかと思うと、めまいがします。企業の論理だけしか頭になくて、農業を減退させる事で、自分で自分の首を締めてるってことがわからないのでしょうね。

 そんなことまでして安い(600円が安いとは思えないけど。)弁当(しかも冷凍もん)を食いたいとは思わないけどね。もともとモンデンは、これまで駅弁を食べてうまいと思ったことがただの一度もない、筋金入りの「駅弁不信者」なもんで。

2000/11/05 芋煮会2

 前回に引き続き芋煮会のお話をしたいと思います。モンデン達のグループが芋煮会をはじめた頃どういう集団だったかといえば、むさい男たちが河原にコタツ台をもちこんで、白昼堂々マージャンしながら酒を飲むといった、どう見てもかなりすさんだ集まりでした。そんな怪しい集団も最近はなんとか家族連れが増え、まともな集団に見えるようになりました。

 河原では、自分等も含めいろんなグループが鍋を囲んでいるわけです。いつもなんとはなしにお隣の人たちが気になるもんです。昨年隣に陣取った集団は会社の社員の集まりらしく、なにやら肉体労働系の方々でした。酔いがまわりテンションが上がりすぎたのか突然殴り合いのケンカを始めるなど、笑うに笑えぬ光景が展開しました。彼等にすれば、ああいうじゃれあいは日常茶飯事なのでしょうか、あまり間に入って止めようという気配もなく歓談しています。今年はぜひ、おとなしめな方々が隣に来てほしいものだと思っていました。

 さて、今年の隣組は若い20台前半の「今どき」な方々でした。女性はみんな茶髪に厚底シューズ、男性もロンゲな方々で子供連れというグループ。職業不肖のこの集団、さすがに親子連れだけあって、昨年のようなケンカ騒ぎなどはもちろんありませんでしたが、なんともマナーが悪い。余った芋煮汁をその場に捨ててみたり、かまどで残りのゴミを盛大に燃やすなど、こういう人の迷惑を考えない隣組に困ったもんです。

 見ていてほほえましかったのは、ちょっと離れたところに陣取った男女高校生のグループでした。高校の体操部(らしい)の集まりのようで、みんなジャージや制服姿でした。なぜか河原にキーボードを持ってきていて演奏したり、なにやら一人ひとりが壇上に立って、意見発表みたいなことをしていたりと、なんかものすごく楽しそうでした。社会人になって芋煮会をしても、河原で殴り合ったり、ゴミをポイポイすてたり、コタツ台でマージャンしたりしない、良識ある大人になっていただきたい、と願うモンデンでした。

2000/10/09 芋煮会

 宮城・山形では秋の恒例行事として河原などで「芋煮会」をよくやります。職場や家族・友人たちと気楽にアウトドア感覚を味わえる楽しいものです。特に山形では日本一の巨大芋煮鍋(直径6メートル)を使ったイベントが有名です。モンデンも先日、山形市・馬見ケ崎川の河川敷で友人たちと芋煮鍋を囲んできました。山形ではスーパーに予約をいれておくと芋煮会でつかう鍋カマ材料一式(ビール付き)をセットで会場まで持ってきてくれます。場所さえ決めておけば当日は手ぶらで集合して芋煮会ができるのだから、これはなかなか便利なサービスです。簡単に作り方を書いておきましょう。

 ちょっと粘り気があって、柔らかく炊かれた里芋に、牛肉の風味が染み込んで何ともいえないおいしさです。家庭でも気軽に作れる芋煮鍋ですが、よく晴れた秋空のもと、すがすがしい空気をすいながら野外で食べるほうがおいしく感じます。ふだん使わない大鍋やかまど、煙でむせながら薪を焚いたりする作業もまた楽しいものです。山形市は牛肉・醤油ベースの味付けですが、その地方によって鍋の中身が違ってきます。宮城県や山形の庄内地方では豚肉・味噌ベースで、野菜も白菜・ニンジンなどがくわわって豚汁風です。自分は山形風の醤油味がシンプルで好みだなあ。

2000/04/06 休憩
 時間の大切さというものを最近痛感しています。ここ2年間,残業が次第に増えつづけ精神的にもまったく余裕のない生活を過ごしてきました。私の場合ストレス解消が「飲・食」の方向に偏りがちなので,すっかり余分な肉がお腹のまわりについてしまいました。しばらくの間,休憩というか,仕事を離れた生活をしてきたいと思います。この期間にすっかり気分転換して,新たな気持ちでウェブページの更新を再開したいと思っています。

2000/03/12 
 小学生のころ、家族で宮城県の牡鹿半島に鯨を食べに行ったことがあります。タバコのヤニ臭いトヨタ・カローラに乗せられてひどく車酔いしたことが、今でも思い出されます。鮎川という漁港で鯨料理を食べたのですが、そんな状態でしたから味など何も覚えていません。白い大皿に載せられた凍った赤身の鯨肉の色。箸でつまんだときの半解凍の硬い感触。おそるおそる口に入れて、噛んだときの歯にしみいるような冷たさ。味以外の印象だけが残り、頭の中は「はやく家に帰りたい。」という思いだけだったような気がします。

 モンデンの実家は山の中でありますから、魚と言うと塩漬けにしたり、干したりしたものが大半でした。塩漬けにした鯨肉はいわしや塩じゃけと同様に当時の我が家の食卓の常連でした。塩漬け鯨は焼くと表面に真っ白に塩が吹き出してきます。肉の味わいと言うよりも、しょっぱさだけしか舌に残らない鯨肉でしたが家族はけっこう喜んで食っていたもんです。ただ、今あらためてそれを口にしたいかと言うと、答えはノーですけど。

 本当にうまい鯨料理というものを一度は食べてみたいものです。捕鯨に関してはいろいろな意見がありますが、地域や捕獲頭数を決めた沿岸捕鯨くらいは許されて良いのではないかと思います。絶滅に瀕している種類のものは論外ですけど、主張すべきところは主張して、引くべきところは引く(いまさら、ちと遅いか)。国の姿勢としては、そういう硬軟おりまぜた戦略が欲しいところです。いまやマグロも俎上にあるようですからね。

2000/02/13 ソバ
 麺類はいろいろありますが、その内からひとつだけ選べといわれたら、迷わずソバを選びます。うどん、きしめん、そうめん、ラーメン、冷麺、温麺、スパゲッティとこの世には白くて長〜いものがふんだんに揃ってますけど、やはりソバが一番好きです。四国高松で食べたうどん、盛岡の冷麺も捨てがたい威力があり、そのうまさはよーくわかっていますが、やはりあのソバのうま味にはかないません。しかも高松や盛岡では、いかんせんちょっと行って食ってくるというには、ちと遠いですしね。

 山形に住んでいた頃、モンデンはソバのおいしさにすっかり魅了されてしまいました。特に麺が太目で色が黒っぽい「田舎ソバ」がおきにいりです。こしが強くてかめばかむほど増すその味わいは、仙台ではなかなか出会えないソバではないでしょうか。うまいソバを食うために雪深い冬の山道を自動車で迷いながら訪ねまわったこともありました。

 一年くらい前にはじめて手打ちソバの一日講習会に職場の同僚と二人で参加しました。はじめてのソバ打ちは一言で言えば難しかったですねえ。でも自分で打ったソバを食べることができたのは良い体験でした。あちこち手間取ったわりに、味はまあまあといったところでしょうか。その後一回もソバ打ちをしていませんのですっかり要領を忘れてしまいそうです。やはり自分で打つよりも、うまいソバやさんに行って食うほうがモンデンにはあっているようです。


2000/01/17 牛タン
 仙台を代表する料理に「牛タン焼き」があります。牛の舌をスライス、塩・胡椒で味付けして、ねかせたものを炭火で焼くという(モンデンの知らない仕込みの極意があるのだとは思いますけど)単純なものです。ところが、これがとてもおいしいのです。市内にも牛タン屋がズイブン増えましたし、塩ではなく味噌で味付けしたり、洋風にしたりとその店なりに工夫をこらすところもあります。基本は「麦めし」「牛タン焼き」「テール・スープ」「漬物」の定食セットで1,200円くらいが相場のようです。

 モンデンが牛タン焼きを食べたのは20数年前、家族で仙台市に食べに行ったのが最初でした。父親がつれて行ってくれた店は、老舗「太助」でした。家族は食べている肉がなんなのか教えてもらっていなかったので、父親から「ベゴ(牛)のベロ(舌)だ。」と言われた時は、なんでそんなもんを食わせるのだろうか?とちょっとびっくりしたものです。気のせいなのですが、口の中が急に牛乳臭くなっていくような感じがして複雑な心境でした(祖母はろこつにいや〜な顔をしてましたね。)。

 実は「牛」についてモンデンにはいやな思い出があります。昔、モンデンの実家では黒毛の和牛を飼っておりました。モンデンは幼い頃、なにか悪さ(どんなことをしたのか思い出せません。)をしたのでしょう、お仕置きに夜の牛小屋に縄でつながれる、ということがありました。ただでさえ暗くて怖くてワンワン泣いているところに、真っ暗な牛小屋の奥から牛がゆっくりと近づいてきて、あの長い舌でべろべろとナメラレルという、恐怖を体験しました(それ以来、親の言うことを良くきく良い子になったようです。)。

 それが今となって、あの恐怖の牛舌を喜んで食べるようになるとは…。

2000/01/03 弁当
 あけまして、おめでとうございます。本年も当ウェブページはのんびりペースで徐々に更新して行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 さて今回のテーマはお正月とは、まったく関係の無いものです。おめでたいお正月の話題をとも考えましたが、モンデンの実家はこの頃、これといったお正月料理をつくったりしないもんで、ネタがあまりありません。おりをみて昔のお正月料理のことなど思い出しつつ書いてみたいと思います。

 モンデンのひるめしはたいてい職場の近くの定食屋さんを利用していますが、最近ふと思いついて、週に何回かは弁当をつくって持っていくようになりました。職場の女性の方々から感心されたり、男性からは不信な視線を浴びたりしています(^-^)。ある同僚などは「ひるめし代をうかして、国分町(仙台市の繁華街です)のお姉ちゃんと遊ぶのか」などと根も葉もないことを言うし、まったく、男が弁当つくるのがそんなに珍しいか?職場には出入りの弁当屋が毎日来るのですが、中身がワンパターンでモンデンにはちょっと耐えられない(値段は安いけどね。)。

 持っていく弁当の中身は、だいたいはあさめしの献立と大差ないもんです(余ったものを、ただつめ込んで持って行っているだけなんで)。最初はおにぎりをつくっていたのですが、弁当にしてしまったほうがおかずも持って行けると思い、時間に余裕があるときには弁当をつくることにしました。おかずは、やはり魚が多くなります。焼き魚(鯵のひらき、塩じゃけ、めぬけ等)や、たまに煮魚(銀タラ等)をメインに野菜をつめこみ、必ず海苔と梅干を入れてます。先日、マーボ豆腐をつくったときの余りのひき肉と野菜を炒めて弁当につめていったんですが、肉は冷めてしまうとちょっとおいしくないですね。だから、あんまり使わない(モンデンは理由もなく電子レンジが嫌いである)。

 こうして周りを見てみると、弁当を持参する人は少数派ですね。九割がたは外食でひるめしをすませているようです。単身赴任者が多いこともあるので当然かなあと思うのですが、家庭を持っている人でも弁当を持ってくる人は限られているようです。同僚が言うところによると「子供に弁当をもたせる日は、旦那の弁当をついでに作るんだ。」とのこと。おいおいそれはちょっと悲しい感じがするぞ、と思ったけど、現実はそんなもんかもしれない。夫婦共働きが多いし、別に弁当をつくることイコール愛情とは言えないしね。まあ、周りはともかく、これからもときどき弁当をつくってみよう。

1999/12/26 カレーライス
 以前、作家の清水義範氏が新聞(朝日新聞だったと思います。)のコラムでおいしいカレーライスの作り方の秘密を書いていました。そのおかげで清水氏は家庭内では母親よりおいしいカレーライスをつくる男、という地位を欲しいままにしているそうなのです。その秘密とは「市販のカレールウの箱に書いてある作り方のとおりにつくる。」ということだと清水氏は明かしています。

 この話を読んだとき、むかし母親が作っていたちょっと味の薄い、肉もあまり入っていないカレーライスがモンデンの脳裏に浮かびました。当時は家族7人で食べる食事でもあり、しかも食い盛りの子供3人がいては、母親も毎日の料理には苦労していただろうなあと思います。ただ、肉のかわりに魚肉ソーセージが入っていた日は悲しかったなあ。

 それはともかく、市販のルウを使うカレーライスでは清水氏の主張はとても正しい。ちなみにモンデンの好きなジャワカレー甘口(9皿分)の箱書きでは、
・肉…500g
・玉ねぎ…中2個(400g)
・ジャガイモ…中2個(300g)
・にんじん…中1本(200g)
・サラダ油(またはバター)…大さじ2
・水…1300cc(6 1/2カップ)
と、表示されています。

 食品会社のこのマニュアルを守れば、誰でもおいしいカレーライスが出来上がるという寸法です。言われてみればそのとおりなわけですよね。これを守らずして「さわやかな辛さとコクのある深い味わい」(箱書きのまま)を楽しもうというのはインド人にも無理な注文というものです。(そうですよね、ハウスさん)

 それにしても、清水氏の人間の日常を観察する目は実にするどく、かつ面白い。だから面白い小説が書けるんでしょうけど。カレーライスの材料の分量なんて誰も厳密に守って作っているわけ無いですよね。誰もが分かっているようでいて、実はあまり理解されていない細かい部分を、さりげなく示してくれるところが素敵です。

1999/12/22 ウェブページ・オープン
 パソコンを使い始めて五年ほどたちました。これまでインターネットを情報源としてネットサーフィンを楽しんできましたが、ある日、何を血迷ってか、自ら発信する側に立ってみようと思い立ちました。

 ウェブページを公開するに当りどんな情報を中心にしたら良いのかと、しばらく考えてました。推理小説・SF・漫画・映画等々すきなもんは一杯ありますが、色々考えた末、「食」にまつわる与太話ならモンデンにできそうな気がして、こんなウェブページになりました。

 食欲くらい正直なものはないと思います。モンデンはわりと正直なにんげんなのかもしれません。


HOME
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送